075-351-1275
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地下鉄五条駅 徒歩3分

消化器内科

消化器内科とは

消化器

消化器内科では、口から肛門まで一本の長い管でつながっている消化管(食道、胃、小腸、大腸 等を含む)と、それを助ける役割をする臓器(肝臓、膵臓、胆のう 等)で起きたとされる症状や病気について、診察、検査、治療を行います。

消化器症状としては、腹痛や嘔吐・吐き気、下痢、便秘などを訴える患者さまが多く、一過性のケースの割合が高いですが、重症化する可能性がある病気もありますので、必要であれば、腹部超音波検査(腹部エコー)や内視鏡検査(胃カメラ)など詳細な検査も行い、診断をつけていきます。

消化器内科でよくみられる症状

  • 便潜血検査で陽性と判定された
  • 便通異常(下痢、便秘)が続いている
  • 血便が出ている
  • 胃もたれや胸やけがする
  • 腹痛、もしくはお腹にハリがある
  • 吐き気・嘔吐がみられる
  • 食欲不振である
  • 体重が減少している など

消化器内科で対応する主な疾患

逆流性食道炎、食道カンジダ症、急性胃炎、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、ピロリ菌感染症、機能性消化管障害、感染性胃腸炎、急性腸炎(虫垂炎、憩室炎、虚血性腸炎 等)、便秘症、下痢症、過敏性腸症候群(IBS)、クローン病、潰瘍性大腸炎、脂肪肝、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、胆石、胆嚢炎、胆嚢ポリープ、急性膵炎、慢性膵炎、食道がん、胃がん、大腸がん、肝がん、胆嚢がん、膵がん など

逆流性食道炎

胃内で消化されている食物や胃液(胃酸)が、何らかの原因によって食道に逆流してしまい、それによって食道が炎症を起こしている状態にあるのが逆流性食道炎です。

そもそも食道から胃に至るルートは一方通行であり、胃と食道の間にある下部食道括約筋の働きによって逆流は防がれています。ただこの括約筋というのは、高脂肪食の過剰摂取、加齢による筋力低下、食べた後にすぐ横になる、肥満やベルトを腹部できつく締めすぎたことによる腹圧の上昇、食道裂孔ヘルニアなどで緩むことがあります。

これらによる緩みで、胃酸が食道に逆流するようになれば、食道の粘膜は胃のように酸に耐えられる構造にはなっていないので炎症を引き起こし、びらんや潰瘍がみられるなどします。
よくみられる症状は、胸やけや胸痛、酸っぱいものが込み上げる(呑酸)、咳といったものです。

治療について

炎症や潰瘍を抑えるために胃酸を抑制する効果のある薬物療法として、H2ブロッカーやプロトンポンプ阻害薬を使用しますが、これらは根本的な治療ではありません。

またこれ以上の緩みが広がらないよう、食後すぐに横にならない、食べ過ぎや高脂肪食に注意する、などの予防対策も重要になります。

過敏性腸症候群

腹痛や下痢、便秘等の消化器症状がみられているにも関わらず、検査をしても器質的病変が見当たることはなく、上記の症状を繰り返している状態にあるのが過敏性腸症候群です。

これは、何らかの病気ではなく、ストレスや重圧、不安、緊張といったものが自律神経に作用してしまい、これによって腸の運動異常が起きることで下痢や便秘などの消化器症状がみられるようになるとしています。

過敏性腸症候群は、10代後半~20・30・40代の若い世代が好発しやすく、下痢型、便秘型、混合型の3つのタイプに分かれます。

よくみられる症状は、便通異常(便秘、下痢)が中心で、腹痛も出ますがこれは排便することで和らぐことが多いです。

治療について

腸の働きを整えるために整腸剤を使用することもありますが、これは根本的な治療とはなりません。

この場合、原因とされるストレスの管理が大切なほか、規則正しい生活(睡眠を十分にとる、高脂肪食を避け、栄養バランスのとれた食事にする、運動を適度に行う 等)を送る、ストレスの発散方法を見つける等も行っていきます。

胃潰瘍

主に胃液によって胃粘膜が損傷を受け、それによって胃に潰瘍(粘膜が深くえぐれている)が起きている状態にあるのが胃潰瘍です。

そもそも胃内というのは、胃酸による強力な酸性環境下に耐えられる構造となっているのですが、そのコーティングが何らかの原因で壊れてしまうと、酸の刺激で粘膜がダメージを受けるようになるのです。

なお原因の大半はピロリ菌の感染によるものとされ、それ以外では薬剤使用の影響(NSAIDs 等)、ストレス、喫煙などによって引き起こされることもあります。

よくみられる症状は、みぞおち付近の痛み、吐き気や吐血、胃もたれ、潰瘍からの出血などです。
また粘膜のえぐれが酷く、胃壁に孔が開くようなことがあれば、胃穿孔と診断されます。

治療について

薬物療法が基本とされ、主に胃酸の分泌を抑制する効果のあるH2遮断薬やプロトンポンプ阻害薬を使用します。 なおピロリ菌感染が確認されている場合は、速やかに除菌治療が行われます。

またNSAIDsを使用している場合は使用を中止し、胃に負担のかかりにくい薬に変更するなどしていきます。

なお胃穿孔や傷口から大量出血がみられるという場合は、手術が選択されることもあります。

ピロリ菌

ピロリ菌の正式名称は、ヘリコバクター・ピロリで、胃内に生息する細菌のことをいいます。
ちなみに胃内は、強い酸性環境下にあるので、生物は生きにくいのですが、ピロリ菌はそれほど強い酸性環境下ではない幼少時の頃に胃内に侵入し、その後はウレアーゼと呼ばれる酵素を自ら産生し、胃の中の尿素を分解してアンモニア(アルカリ性)を作り出し、酸と中和させることで、生きながらえるようになります。

感染経路については、はっきり特定されたわけではありませんが、主にピロリ菌に感染している大人から子どもへの食物の口移しによるもの(経口感染)ではないかといわれています。

ピロリ菌に感染し、それが持続するようになれば、胃粘膜に慢性的な炎症が起きやすくなる(慢性胃炎)ほか、胃・十二指腸潰瘍、胃がん、胃ポリープなどの原因になりやすいので、速やかな除菌治療というのが必要となります。

主な症状ですが、ピロリ菌に感染しただけでは、自覚症状は出にくいとされています。
ただ胃に炎症などが起きるようになれば、胃もたれや吐き気、空腹時や食後の腹痛、食欲不振などがみられるようになります。

治療について

検査の結果、ピロリ菌に感染していることが判明すれば、除菌治療を行います。 この場合、3種類の薬剤(プロトンポンプ阻害剤、アモキシシリン、クラリスロマイシン)を1日2回(朝夕)、1週間限定で飲み続け、飲み終わった1ヵ月後に除菌検査を行います(一次除菌)。

その結果、除菌が成功しなかった場合は2次除菌となります。この場合も3種類の薬剤を使用しますが、その際はクラリスロマイシンをメトロニダゾールに変更し、1日2回、1週間限定で服用します。服用を終えた1ヵ月後に除菌検査を行います。

なお除菌成功率は、一次除菌で70~80%、二次除菌で90%以上となっています。 それでも除菌しなければ、三次除菌も可能ですが、この場合は保険適用外となります。

胃がん

主に胃粘膜の腺細胞から発生する悪性腫瘍が胃がんです。
発症の原因の多くは、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の感染とそれに伴う胃粘膜の損傷や慢性胃炎等によるものですが、喫煙や食事での塩分の過剰摂取、家族歴なども原因として挙げられます。

40~50代から患者数は増えていき、発症年齢のピークは70代以上といわれ、死亡数は肺がん、大腸がんに次いで多いがんでもあります。

発症間もなくは自覚症状がみられることはなく気づきにくいですが、ある程度病状が進行すると、みぞおちに痛みや腹部の不快感、胸やけ、食欲不振、体重減少、嘔吐・吐き気などがみられます。

先にも述べたように発症初期は気づきにくいのですが、ステージ1の状態で発見されると5年生存率は90%以上と高いです。 ちなみに初期で判明する場合は、胃カメラによる検査で発見されることが大半です。

治療について

早期胃がんで転移の可能性も低いとなれば、内視鏡(胃カメラ)による切除(内視鏡的粘膜切除 等)となります。

ある程度進行している胃がんであれば、外科的治療として、胃の切除(一部もしくは全部)とリンパ節郭清が行われます(外科的治療後に化学療法を行うこともあります)。 また外科的治療が難しい患者さまについては、化学療法(抗がん剤治療)が行われます。

大腸がん

大腸粘膜に発生する悪性腫瘍(大半は腺がん)のことで、多くはS状結腸や直腸にて発生するようになります。 日本でがんを罹患されている方の中で最も多いのが大腸がんの患者さまで、死亡率は肺がんに次いで高いです。 50代から罹患率が高くなり、60~70代が発症のピークとなっています。

発症のリスク要因としては、環境的要因(高脂肪食を好んで食べる、食物繊維不足の食事が多いなど偏った食生活、肥満、飲酒、運動不足 等)をはじめ、遺伝的要因(近親者に大腸がんや大腸ポリープを発症した方がいる)、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎 等)に罹患されている患者さまなどが挙げられます。

主な症状ですが、発症初期は自覚症状が出にくいとされています。 ただ、ある程度病状が進行するようになれば発症部位にもよりますが、血便、便通異常(下痢や便秘を繰り返す)、腹痛、腹部の膨満感、便が細くなる、貧血などの症状が現れるようになります。

なお健康診断などで行われる便潜血検査で陽性判定が出た場合は、大腸がんの可能性等を調べる詳細な検査として大腸カメラが行われます。

治療について

早期の大腸がんで転移の可能性も低いという場合は、大腸内視鏡での切除となります。
また、ある程度進行している場合は、外科的治療となります。 この場合は、腸管切除(一部)とリンパ節郭清が行われるほか、術後に化学療法が選択されることもあります。

またステージ4まで進行し、遠隔転移があっても切除可能であれば、外科的治療が行われます。 切除が困難という場合は、化学療法(抗がん剤使用)による治療となります。